0人が本棚に入れています
本棚に追加
俺が高校2年生の時、付き合ってから1年になる彼女がいた。
彼女の悠希は心配になるほどに人に優しくて笑顔が似合う凛としたきれいな子だった。
いつも周りの奴が自分たちの姿を見て「お似合いだね」、「別れなさそう」とか「相思相愛って感じ」そんな言葉を言う。
それを聞いた悠希は顔を赤らめて「そんなことないよ」と笑っていた。
初心だな・・。と思った。
毎日一緒に帰って、寄り道して、くだらない話をしながら食べるアイスはものすごく甘くとろけそうなほどに美味しかった。
休みの日にはいろんな場所にでかけたりした。
どんな所でも楽しそうに笑ってはしゃぐ悠希の姿は愛おしいほどにかわいらしかった。
「今日すごく楽しかった。ありがとう、凉」
「うん、俺も楽しかった。ありがとう」
「次は、どこに行こうかな・・?」
そう言って真剣な表情で悩み始める悠希を俺は眺めていた。
ずっと一緒にいたい、その笑顔を見ていたい、この先も今みたいに仲良く過ごしていたい。
そう願ってしまうほど、悠希と過ごす時間、彼女が大好きだった。
「・・かわいいなぁ」
思わずそんな言葉がこぼれる。
悠希は首をかしげてどうしたの?と言うようにこちらを見てきた。
「ん?、悠希がかわいいなぁーって」
「へぇ?!」
驚いた悠希の顔はほんのり赤く染まっていく。
そんな彼女が愛おしくてたまらなくて離したくなくて、ぎゅっと抱きしめた。
この好きという気持ちが全部伝わってほしい。
この時の俺はそう強思った、、。
最初のコメントを投稿しよう!