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よくわからない男
大学構内の食堂裏にあるあまり利用する人がいない資料庫、
重たい扉を開け昼間でも薄暗く埃っぽいそこは、昼間でも静かで薄暗い。
そんな場所で一際明るい窓際の一角。
そこは私の大学構内でのお気に入りで安らげる場所。
その陽のあたる場所でひとり、毎日本を読むのが私の癒しの時間でもある。
そんな場所にふいに現れる男。
プラチナブロンドのパーマをかけた髪、甘いマスク、煙草と女の子の香水の香り。左耳に光るピアス。そんな男は、最近何故か私に構ってくる。
とても本を読むためにここに来てるとは思えない。
その男、二村一真。私の好きな子の彼氏の親友だったりする。
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