1章:全てのはじまり

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『専業主婦のくせに誰の金で飯食ってると思ってんだよ』 『家のことは専業主婦のお前が責任持って全部やれよ』 彼は専業主婦という言葉を使って私をののしりだした。 海里さんがお金を稼いで来てくれるのは分かってる。 彼を支えるために出来ることはなんでもしたいと思ってた。 でも、そんなことを続けていたら笑えなくなってしまった。 【今日後輩家に連れてくから、なんか色々作って酒の用意しといて】 海里さんからさっき来たメッセージ。 もう夕方で、さっき買い物に行ったばかりだったのに。 「部屋掃除して買い物もしないと……品数も多くないと海里さん怒るし……」 家に来るまであと3時間しかない。 もっと早くにいってくれれば準備も楽になるのに……。 私は急いでスーパーに向かった。 そして夜の19時頃。 「どーも、お邪魔します」 海里さんは部下を5人ほど家に連れてきた。 「すいませんね、突然」 「いえいえ」 笑顔を作りながらも急いで買い物に掃除をして料理を作ったためクタクタだ。
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