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フディオは全身に力を入れて矢をぶち抜く。
血が噴き出たがフディオの筋肉でその血が止まった。
ただ全身から血の色が縦状に不規則に爛れたままだ。
「貴様、この兄をどこまでも舐めやがって……しねーーー!!」
フディオが猛攻撃を繰り広げた。
しかしノロは涼しい顔して、と言うか無表情のままそれを嘲笑うかのように躱し、そしてフディオが疲れてスピードが少し緩んだ隙にカウンターを連続で浴びせた。
「ぐはああぁい!!」フディオはぶっ飛ぶ。
「帰れ、お前に私のジュースを飲む資格は無い」
そしてノロはこう言い放った。
「貴様……いつか復讐してやる……復讐してやるからなああぁっ!!」
フディオは破裂しそうな頭を抑え、そこから逃げて行った。
ーーー。
「フディオ?そんな奴がいたんスか?」
こう言うは平松龍太郎。
最近、スイーツ隊に入った執事である。
金髪で色白でサングラスをかけたスマートなハンサムだ。
「そうよ、凄く強かった…スイーツ城が壊滅寸前にまでなったんだから…」
こう神妙な顔をしてニコニコが言う。
「でも大丈夫だよ。マイミが言ってたよ!ノロがやっつけたって!」
ノーナがこう言う。
皆を安心させたいのか、張り詰めた空気を和らげたいが為に。
「しかし油断は出来ません。私達はもっと訓練しなければなりません。奴に備えて」
ミールはこう言い隊員を奮い立たせた。
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