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英語がくる。もしくはカタコトの日本語が返ってくると思っていただけに肩透かしを食らってしまった。
「ぱ、ぱーどぅん?」
なぜか俺の方がカタコトの英語になってしまう。ほほを撫でて、思わずはにかむ俺の姿をみてその少年はにこりとほほ笑み、そして裏切った。
「まったく、いやになっちゃうね。せっかくこのボクがだよ。きみたちに合わせて日本語で話しかけてるっていうのにさ。どうしてみんな下手くそな英語で返してくるのさ。ちゃんとボクの話を聞いておくれよ。それにきみね、なぜボクに怯むのさ」
翡翠の瞳がきろりと光る。
「たしかにね、ボクの容姿は整っている。じつに可愛らしいものだと思うよ。見惚れてしまってもそれは仕方のないことさ。ボクのツヤツヤと耳を隠すほどのブロンドヘアーは、きっとひと目をひくだろうね」
自分の瞳を指さす。
「このグリーンアイに見つめられたら、だれだってたちまちにイチコロだよ。背はまだそれほどでもないけどさ。すぐに伸びるよ。いずれ伸びるんだから。ボクはまだ、二回の成長期をのこしているんだからね」
少年は、
「ふん」
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