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「Kさん。まったくきみって奴は、ひとが良いというのかなんというのか……。どうにも調子が狂っちゃうよ。でもね、きみにとってのボクは、メフィストフェレスであることに違いはないわけさ」
「それはどういう意味なんだ、その」
言葉に詰まった。結局の所、俺は少年の名を聞けてはいなかったから。ふぅむ、なんと呼べば良いのやらと悩み。
「──メフィスト」
やはりこう呼ぶしかないのだろうか。その呼びかけに少年は、悪魔のように無邪気な笑みをみせていた。
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