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 わたしは人を傷つけない為にも、人と話をしなくて済む、一番よい方法は何かと考えた。  そして、思いついたのが読書だった。  本を読んでいれば、よっぽどの用事でない限り、人は話しかけてこない。  わたしは、そうやって人との間にバリアーを築いた。  そのようにして、わたしの中学時代は読書と共に過ぎていった。
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