夜空を見上げれば夏の大三角

1/1
前へ
/2ページ
次へ

夜空を見上げれば夏の大三角

夏が終わろうとしている 彼等(かれら)は次の夏まで会えない 何を想い、どのような言葉を()わしたのかは分からない 彼等(かれら)は2人だけの世界じゃなかった 架け橋の存在が居た 今の僕達とは違うな いつからだろう会うのが億劫(おっくう)になったのは いつからだろう声を聞くのが辛くなったのは こんなはずじゃなかった こんなに辛くなるなんてあのときは思ってもいなかった 僕達も会わなければ互いに想うことができるのかな 情報が(あふ)れているこの社会で互いに想い続けられるだろうか 思わず夜空を見上げた 夜空には2人を(つな)ぐ架け橋が居た 僕達にもそれは居た 現れた橋は僕達の心を(つな)いでくれた 久し振りに君の声を聞いた 気付けばあっという間に時間は過ぎていた 何気ない会話で笑い合っていた 君の存在は僕をこの世界に留めといてくれる 僕は君が好きだ 届くかな、届くといいな 季節が変われば何もかもが変わるこの世界 もうすぐ夏が終わる また次の夏も一緒に居たいな
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加