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「一緒に食べよ〜」
ヨルくんはそう言うと、ハートちゃんに、塩むすびを一つ、あげました。
「ありがとう、ヨルくん」
ハートちゃんは微笑み、パクっと塩むすびを食べます。
「じゃあ、ぼっくも〜!」
スマイルくんは満面の笑みでそう言って、塩むすびをひとつ、取りました。
その時、カゲくんがやって来て、
「楽しそう。美味しそう。僕も、食べたい」
と言いました。
「カゲくんも食べよう〜」
ヨルくんは、口をもぐもぐさせながら、カゲくんに塩むすびをあげました。
カゲくんも、みんなと同じく、幸せそうにおにぎりを食べます。
ちょうど、みんながおにぎりを食べ終えた時、どこからか、弱々しい声が、聴こえてきました。
『死にたい…』
とても弱々しく、悲しい言葉でした…。
「…お守りさん。僕、行ってくる!」
悲しい声を聴き、スマイルくんは立ち上がりました。
「頼んだぞ、スマイルくん」
お守りさんは、スマイルくんを強い眼差しで見ると、そう言いました。
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