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「こんばんは!僕、スマイルくん!君の名前が、知りたいな♪」
突然のスマイルくんの声に、男性は驚き、持っていた缶を落としてしまいました。
「……は?どっから声……」
男性は、ふと自分の肩に目を向けると、そこには、手のひらサイズの、スマイルくんが座っていました。
「……え?」
男性は、驚きのあまり、言葉を失いました。
「僕、スマイルくん!」
スマイルくんは満面の笑みで、もう一度、自己紹介をしました。
「キミの手のひらに、乗ってもいい?」
スマイルくんがそう聞くと、男性は、状況を飲み込めないまま、スマイルくんを、手のひらに乗せてあげました。
すると、スマイルくんは、元気よく"ありがとう"と言って、言葉を続けます。
「キミの、悲しい声が聴こえたんだ…。僕は、人間のココロを守る妖精、キミを守り隊!スマイルくん。キミの名前は、なぁに?」
スマイルくんの笑顔と、明るさに、男性は、静かに、口を開くと、名前を言いました。
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