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ハロウィン前夜
ハロウィンの日が、前日にせまった夜のこと。
どこかで、誰かが、夜な夜な、電気もつけず、暗い部屋の中、たったひとつのロウソクの光が灯る場所で、何かを、していました。
ドアが少し、開いたまま…。
さて、ここはどこで、一体、誰が何を、こっそりとしているのでしょう…?
「ギャ〜〜!!!」
突然、誰かが、悲鳴を上げました。
悲鳴を上げたのは、マシュマロのように真っ白くて、まん丸い頭をしている、スマイルくん。
太陽のような笑顔と、ひまわりのネックレスが特徴です。
スマイルくんの悲鳴に、ロウソクの光だけが灯る場所で、こっそりと、何かをしていた、誰か、が、思わず、バッと、勢いよく振り返りました。
その顔は、ロウソクで照らされ、スマイルくんの目には、涙が。
しかも、その誰かは、何か先のとがった物を持っていて、キラリと光ったのです。
「ギャ〜〜〜!!オバケ〜〜〜!!お守りさ〜ん!!」
スマイルくんは、そう叫びながら逃げるように走り出しました。
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