ハロウィン前夜

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「……え?カゲ、くん…?な〜んだぁ、良かったぁ。もう〜カゲくんったら、こんな夜中に、何してたのさ〜?びっくりしちゃったよ」 オバケではなく、仲間であるカゲくんだと知ったスマイルくんは、とても安心して、全身の力が抜けると、その場に座り込みました。 「あ、ごめん。ハロウィン、明日だから、僕、一生懸命、頑張ってたんだ。お菓子の代わりに、あげたい物があって」 カゲくんがそう言うと、スマイルくんは首を傾げ、 「あげたい物?」 と、聞きました。 すると、カゲくんは大きく(うなず)きます。 「明日までのお楽しみ。見ちゃ、駄目だよ?」 カゲくんはそう言うと、たった一つのロウソクの灯る部屋へと、戻って行きました。 もちろん、ドアをしっかりと閉めて。 「カゲくん、何をあげたいのかしら?」 ハートちゃんは、カゲくんの"あげたい物"に興味津々(きょうみしんしん)です。 もちろん、スマイルくんも。 そして、お守りさんも。 「気になるな。でも、明日のお楽しみだ!あと少しだから、我慢しよう。そういえば、ヨルくんの姿が見当たらないな…」 仲間は、あと1人います。
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