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「あんたの隣にいていいのは、僕だけだよ。僕も、もう、あんたを離したりしないから」
セイカさんはそう言うと、リュウガくんから手を放し、ワインの入ったボトルを持って、
「ほら、乾杯しよ!僕らがやり直した記念にさ」
と言って、ニコッと笑いました。
「そうだな。乾杯するか」
そう言って、リュウガくんは、2つのグラスを持ってきて、ワインを注ぐと、一つを、セイカさんに渡します。
「リュウガ、乾杯」
「乾杯」
2人は、赤ワインで乾杯しました。
「セイカ。愛してる」
リュウガくんは彼女の耳元で、そうささやきました。
「知ってるって。僕も、愛してる」
そう言って、セイカさんが、リュウガくんの唇にキスをしようとしたその時です。
「ごめん…僕、タイミング、間違えちゃったかな…?」
突然、誰かの声が聴こえました。
その声は、テーブルの上から聴こえます。
リュウガくんとセイカさんは2人、テーブルの上に目を向けました。
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