ハロウィン当日

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「…あ。カゲくんじゃん。どしたの?」 突然、テーブルの上に現れたカゲくんの姿に、セイカさんが目を丸くして聞きます。 「これ、キミに渡してなかったから」 そう言ってカゲくんは、持っていた紙袋を、セイカさんに渡しました。 その紙袋の中には、大量のお守りさん人形が入っていました。 「これを、僕に?」 「うん。お守りさん人形はね、きっと、キミを幸せにしてくれるよ。ずっと笑顔でいられますように、って願いを込めて作ったんだ」 「カゲくん、ありがとう」 セイカさんがにっこりと微笑むと、カゲくんも嬉しそうにニコッとして、スゥと消えて行きました。 そして、次はヨルくんが現れます。 「あ〜〜〜!!唐揚げだぁ!!それに、お菓子もい〜っぱい。うわぁ、ヨダレが止まらないよぉ」 せっかく、リュウガくんとセイカさんは、2人きりの時間を楽しもうとしていたのに、食べ物に釣られて、ヨルくんがやって来てしまいました。
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