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けれど、その1人が、どういうわけか、見当たらないようです。
お守りさんが、辺りをキョロキョロ見渡していると、ハートちゃんが口を開きました。
「あら?あそこ、光があるわ」
そう言って、ハートちゃんが指差した方向には、微かに、光が漏れている場所がありました。
「あそこは、キッチンだよ。もしかして、本当にオバケがいたりして…」
そう言って、体をぶるぶる震わせるスマイルくんは、本当にオバケが苦手。
「オバケなんていないわ。きっと、ヨルくんよ。行ってみましょ」
ハートちゃんの言葉に、お守りさんは頷くと、怖がるスマイルくんの手を握り、キッチンへと歩き出しました。
キッチンに着くと、冷蔵庫が、開いています。
微かに漏れていた光は、冷蔵庫の明かりでした。
「…ハッ!ぼ、僕、何も、してないからね…?ただ、ちょっと喉が渇いて…その、お茶を飲もうと…」
お守りさん達がやって来た事に、驚きを隠せないでいるのは、冷蔵庫を開けて、何かをしていた、ヨルくんでした。
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