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ヨルくんは、お月様の顔をしていて、青い体が特徴です。
寝ることが大好きなヨルくんは、どこでもすぐに、眠りにつくことが出来ます。
「…ヨルくん。もしかして、また、みんなのおやつ、食べちゃったんでしょ?」
困った顔で、ハートちゃんがヨルくんに、そう聞きました。
ヨルくんは、全力で首を左右に振り、"お茶を飲みに来ただけ"と言って、ハートちゃんの言葉を、否定しますが、どうやら、その全力さは、水の泡になってしまうようです。
「もう〜。ヨルくんったら、ほっぺたに、クリーム付けて、何言ってるのよ。最近、みんなのおやつが、減ってるなぁって思ってたら、やっぱり、ヨルくんだったのね?」
ハートちゃんにはお見通し。
ヨルくんはもう、言い逃れできません。
「…だってぇ、寝てたらなんだか、お腹が空いちゃって。そしたら、ケーキがあるの思い出して。食べたら、つい、止まらなくなって…」
ヨルくんは、ほっぺたについたクリームを手で拭うと、口をとがらせました。
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