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影なる動き
「何? Queenに動きがあった?」
スコーピオンの残党、ハリーが呟いた。
「はい、奴等の下部組織に忍び込ませた
奴から報告が入りました。
Queenが近いうちに出国するようで
準備をしているとか……していないとか」
「出国? どこの国だ?」ハリーが呟いた。
「はっ、国までは……まだ」
「忍び込ませた奴に確実に調べさせろ」
「はい……直ちに」男が返答した。
「Queenめ……何をしようとしている」
ハリーが歯を食いしばって悔しそうに
呟いた。
それから間もなくして再度ハリーの
耳に報告がはいった。
「ほぅ……Queenはあの島国、日本に
行くのか……まさか観光ではあるまいな」
ハリーが不気味に微笑んだ。
「ハリーさん、このまま潜入を
続けさせますか?」男がハリーに聞くと、
「足がついてはこちらの動きを
悟られる。なにせ、奴等は暗殺集団だからな。
Queenのもとに潜ってる奴はすぐに消せ」
ハリーがそう呟くと男が頷き彼のもとを
去った。
その日……
公園の茂みの中からナイフで刺された
男の死体が見つかった。
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