あの国へ再び

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 翌朝より、東と市原の捜査が始まった。  ホテルや観光客が集まる人通りの ある場所を捜索する東に対して、 市原はダウンタウンを中心に捜索を始めた。  すると早速、市原の背後から現地の言葉で 彼を呼ぶ声がした。  「よぉ、市原じゃないのか?」  市原は立ち止まり振り返った。  彼に声をかけてきた男は、昔市原が坂田に 言われこの土地で戦闘訓練を一緒に受けた 仲間の一人だった。  市原は、表情を変えると、  「あぁ、久しぶりだな」  一言だけ返事をした。  「市原、相変わらず目つきが鋭いな。 ところで、なんでおまえがこの国にいるんだ?」  男が市原に聞いた。  「まぁ……久しぶりの再会だ。 一杯おごるよ。話は飲みながら……」  市原が微笑んだ。  「あぁ、そうだな再会を祝して……」  そう言うと男は市原を連れて 裏通りの人気のない路地に入って行った。  男の後をついて歩く市原は、 プチ、プチっと胸元が少し見えるくらいに シャツのボタンを外しシャツを着崩した。
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