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その後
10年後の君たちへ
空は、10年間で仲間と共にいくつものダンジョンを攻略してきた。
そして数々の攻略の功績を讃えられ空は国のダンジョンを管理する役職についた。
仲間たちは、自分たちの道に進んでいった。
1人で攻略を続けるもの、家でゆっくりと生涯暮らすもの、弟子を取るもの様々だ。
空は、ダンジョンを管理しているが攻略をする人でもあった。
今日も空はどこかに出かけた。
おじいちゃんが眠っている墓だ。
国から功績を讃えられてから毎日、毎日欠かさずおじいちゃんの墓を掃除して、手を合わせていつも同じ言葉を口ずさむ。
「おじいちゃんのおかげで俺はいるんだ。あの時おじいちゃんが俺を応援してくれなければ俺はこの世界にはいない。本当にありがとう」
空は、花を添えて家に帰った。
いつものように空が帰った後、風がカタカタと音を出して吹いている。
まるでこれからも頑張れよ!と励ましているように。
家に帰り空は、すぐ服を着替えてまたどこかへ出かけた。
ダンジョンの管理局だ。
この10年間でダンジョンを管理する場所ができたのと、新たに攻略者という職業ができた。
攻略者という職業は、1番死亡率が多いが一攫千金を稼げるというので1番人気でもある。
空は中に入り、みんなに挨拶をしてカウンターの奥に消えていった。
管理局にいるものは、空に対して憧れを持っている。
今日も新しいダンジョンが出現した。
誰が攻略するのか、または攻略ができずに終わるのか、ダンジョンも人が来るのを待っているみたいだ。
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