その後

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ダンジョンが出現してからどのぐらい経っただろう。 攻略しては増え、また攻略しては増える。 その繰り返しだ。 空たちの功績を覚えているものはどんどんと少なくなっている。 親が子供に伝えるのをやめたかダンジョンに関心を持つものが減ったか。 そして今日ある家で1人の老人が亡くなった。 そのものの名は佐藤、ダンジョンができた時代の英雄であり最もダンジョンの攻略をしたパーティメンバーの1人であった。 その死は、テレビや新聞によって世界の人々に伝えられ広く悲しまれた。 また何年後になると、ダンジョンができた時代に活躍した英雄たちがどんどんとなくなっていった。 もう年だった。 しかし、その弟子たちによりダンジョンの攻略が続いた。 未来の英雄を見ているように。 英雄たちが亡くなっていったが、その功績、記憶は一生語り継がれるだろう。 ある一軒家 ここでは、新たな赤子が生まれた。 名前は山田空、何かの運命かもしれないが赤子は、生まれた時から火を操れていたという。 山田空が青年になると、ダンジョンに興味を持ち出した。 ダンジョンに入れる年齢になり、ダンジョンのそばに行きこう叫んだ。 「俺はダンジョンをまた攻略する!」 気が済んだのかダンジョンの中に入った。 「変わらないなぁ」 そう呟いた気がした。 新たな時代の始まりだった。
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