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「…君さ、本当に俺を好きでいてくれてるの?もう、やめた?」
「は…、何でそうなるんですか。」
「まあ俺が勝手に待たせてるからやめられても仕方ないけど。確かに俺には何も関係なかった、」
いつもの彼女ならやめてないですってすぐに答えてくれると思ってた。
だけどそんな欲しい言葉が来るわけもない。
彼女に背を向けて、少し離れる。
「…帰んなよ、具合戻ったなら。悪いけど今日は送っていけないから、タクシーで帰って」
その言葉で桜庭さんはこの家を出た。
家に連れてくる度何だか傷つけてる気がする。
やっぱ俺みたいな男には彼女はあってないのかもしれない。
こんなタイミングで知ってしまった、自分の気持ち。
醜い嫉妬をしてしまって、こんなの好きでしか無い。
「無理だな、俺には。」
大事な子1人、大切にしてあげられない。
俺には付き合うとかそういうの向いてない。
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