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「でも大好きなんです、すごい好き。たまに見せる優しい所も、私だけに甘えてくれる所も、実は面倒見良い所も、面倒くさい所もぜーんぶ好きなんです。」
なんて幸せそうに笑いながら伝えてくれる。
俺はかなり彼女に酷い事をしていると思う。
それなのに何でそんな幸せそうな顔できるの。
そんな彼女がどうしようもなく愛おしくて優しく頭を撫でる。
─────…俺もそういう素直で真っ直ぐな君が好きだよ。
なんてこんな時に伝えるなんて本当俺はずるい男だと思う。
ごめんな、はっきり起きてる時に伝えてあげられないで。
この言葉が君に届いてるのか、それとも君の事だから忘れてる?
覚えていてほしい様な、覚えていてほしくない様な。
せっかく君の恋人になれる未来があるなら、その時は君に相応しく、格好良く伝えたいななんて。
そんな理想だけを持つ。
彼女をひとまず自分の家に連れるために隣にいく。
子どもの様な表情をして眠っている彼女の額に軽く口付けを落とした。
多分この事だけは俺しか知らない。
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