リベンジ

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「珍しいよね。嫌いではないレベルの女の子に休日の時間割くなんて」 兄さんの言葉に何も言い返せなくなった。 確かに今や沙羅と2人きりでも避けているのに、桜庭さんは今日自分から誘って。 本当俺、何がしたいんだろう。 彼女のことを振り回しているだけな気がしてならない。 「(はっきり答えだしてあげないと、だよな)」 そう頭の中で理解はしているけど中々何も答えを出せずに居た。 少しコーヒーとかをもらってゆっくりした後、そろそろ出なきゃいけない時間になっていた。 「じゃあ、行ってくる。」 「ん、郁ちゃんによろしくね」 「…うん、渡しとく」 そう言って2人の家を出た。
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