301人が本棚に入れています
本棚に追加
時間の数分前に待ち合わせ場所に向かう。
どこにいるか辺りを見渡していると、彼女の姿を見つけた。
彼女の隣には誰か知らない男が立っていた。
少し困った様子の桜庭さんに男は全く知らない人なんだと言うのを察する。
近くまで寄って「その子俺の連れです」と声を掛けると、桜庭さんは驚いた顔をしていた。
「あ、先輩…」
「あ、そうっすか。すみません。」
そう言いながら立ち去っていく男、本当なんだったんだ。
よくわからないまま桜庭さんの方を見ると何故か両手を合わせていた。
「何してんの」
「拝んでます」
「意味わかんない。」
何でこんな出来事で拝むことがあるわけ。
意味がわからない。
「行くよ」
と歩きだした。
最初のコメントを投稿しよう!