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俺以上に悲しそうで、複雑そうで傷ついた様な表情をしている。
何でいつも君がそんな顔するの。
「そんな顔しないでよ。言ったでしょ、気持ちの整理だけは付いてるって。今は好きな人が幸せになってくれて嬉しいでしかないよ。それと同時に兄さんも幸せになれるんだから。」
桜庭さんは納得行かなそうな表情をして何か言おうとしていたけど、そのタイミングで料理が運ばれてきて彼女の言葉は遮られてしまった。
今は沙羅の事に区切りをつけるよりも、前を向ける方法に考えていきたいなってようやく思えてるから、俺もこのまま忘れていけるならその方が良い。
前を向けた先に君が居ればいいのになんて思ってしまって。
まだこんな中途半端な気持ちで君に向き合う事なんて出来ないけど。
もしもタイミングが合うなら…。
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