0人が本棚に入れています
本棚に追加
天使・・・?
天使だよな?どうみてもネズミ・・・
僕には、このネズミが天使に見えるのかな?
でも、神々しい光に包まれて頭に天使の輪と翼・・・に見える?から天使に違いないんだけどなあ・・・?
ああ、物置きの隙間からの光の屈折で・・・このネズミが・・・ああ!!やっぱり、この物置きに閉はじで、幻惑見てるんだ・・・!!
「幻惑じゃないよ!?」
うわっ!ネズミが喋った!!
「私は、ネズミ天使の『ネスケ108世』だ。君の事をずーーーっと天井裏から見てきたぞ。
天使の姿は、辛い思いをしてきた君を救いに来る為なんだよ。
また、この物置きに閉じ込められるんじゃないか?と見計らって、ここにね。」
その『ネスケ108世』と名乗るドブネズミは、歯で道端に落ちていた厚紙を千切ってこさえたと思しき天使のコスチュームを着飾った身体を、
ネズミがこの物置きの中から失敬した懐中電灯からの輝く神々しく光に照らされて、腕を開いて万歳をしながらこっちを見てニッコリと微笑んだ。
しかし、ネズミに助けを求めるって・・・?!
「ネズミ?!僕の先祖の『ネスケ』様は、ネズミの神様として、全ネズミ達に崇められたんだぞ?!
その子孫の子孫の子孫の子孫の子孫の子孫の・・・もーーーっと子孫がこうやって、
日頃君の心無い親に虐げれているのに、救いの手を差し伸べてるんだよ!!
さあ、薄幸のこの少年を導くのは私だ。
付いてきなさい・・・」
最初のコメントを投稿しよう!