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カラン
呼び鈴が鳴り客が入ってきた
「いらっしゃいませ
ここは世にも珍しい壺ばかりを集めた店でございます」
美しい店主に見惚れた客は一通り店内を見回すと銀の壺を手に取った
「果実酒を作るのにいいわね」
「それは天使の壺ですよ」
「天使の壺?」
「ええそうです
手にした方の所に天使が次から次へと壺の中にやって参ります
壺が満杯になったらこの粉を振りかけて蓋をし、一週間
その後、美酒となってあなたの願いを叶えるでしょう」
店主は説明を終えると粉の入った小袋を客に見せた
「まあ!なんて素晴らしい!買うわ!お代は幾らかしら?」
客は店主が申し出た金額に安いと不思議がりながらも満足げに帰って行った
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