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ネロミル先生
幻想生物学を担当するネロミル先生は、この学院では珍しいエルフだ。出身は東の森だが、海辺のフルストラという街の国立海洋博物館を訪れた際、水棲生物の多様さに大きく感銘を受け、生物学者を志したという。しかし教師となったのは、学院の外に広がる湖が珍しい水質で、淡水や海水の生物だけでなく、魔力を豊富に含んだ水質でしか見られない生き物までもを観察できるからという理由らしい。今日も講義中だというのに、窓の外を泳ぐ魚に夢中だ。
「ミルドランマダラエイだよ! このエイはヒラヒラした尾びれで水中の魔力を操作し竜巻状の水流を生み出すことが」
黙っていれば銀髪の美青年に見えるのに、まるで子どものようなはしゃぎっぷりだ。
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