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昔々あるところに黒龍という龍神様がいました。
黒龍は美しいものには目がありません!綺麗なものが大好き、だから村人は美しいものが手に入ると龍神様に奉納しました。
「ああ、美しいものに囲まれていると幸せだ!でも世の中にはもっと美しい物があるんじゃないかなぁ、そうだ!美しいものを探しに旅に出よう」
早速、黒龍は人間に変身した。
美しい高貴な青年に変身した、自分も美しくないとなこれでよし!さあ行くぞ、どんな美しいものがあるのか楽しみだな。
黒龍は旅先で美しいものを見つけると片っ端から買いあさった。
とある都でそれはそれはとても美しい娘と出会った。ひと目で気に入りなんとか自分のものにしたいと思い、思い切って結婚を申し込んだ。
するとその娘は
「お前は美しい男だけど我と結婚?冗談はよせ、お前如き人間が我と結婚など出来るわけないだろう我は龍神ぞ!」娘は美しい白い龍に変身した。
「ああ、なんと美しい!世の中にどんなに美しいものがあっても貴方の美しさには敵わない。ああ、ますます好きになりました、どうか私の伴侶になって下さい」
「だから我は神ぞ!お前ごとき人間が伴侶にしたいなどと考えること自体恐れ多いことなのだぞ。我が怒り出す前に立ち去れ」
「嫌だ結婚してくれるまで離れない。嫌だ嫌だ伴侶になってくれないと嫌だ」
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