7人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんと子供みたいな奴だ」
「龍神が相手なら結婚してくれるの?」
「まあ龍神なら考えてもいいかも!お前には無理だ」
「では、私も正体を現そう」青年は大きな黒龍に変身した。
「これならいい?」
「なんと!お前も龍神であったかしょうがない試しに一緒に暮らしてみよう」
「わ〜いやったー!」
「ほんに子供のようなお人じゃ」
白龍も黒龍の猛烈な求婚に根負けして一緒に暮らすようになり、いつしか白龍にとっても黒龍は愛しいかけがえのない人になっていった。
そんなある日、黒龍の故郷の村から困りごとがあるので帰って来て欲しいと連絡がきた。
「白龍、ちょっと様子を見てくるよ!村をほったらかしだったからな、すぐ帰ってくるよ」
「すぐ帰ってきて!黒龍気をつけて、なんか心配だ我もついて行く」
「大丈夫だよ!すぐ帰ってくるから愛しい白龍におかえりなさいって言ってもらいたいから」
黒龍が村に帰ると龍を殺して名声をものにし一旗あげようとしている猛者達が待ち伏せしていた。
黒龍は村人達に騙されたのだ、村人は金にめがくらんで龍神を売ったのだ!まんまと罠に嵌められて黒龍は殺されてしまった。
黒龍が死んで村は何年も日照りが続き作物も育たない餓死者もでて村人達は龍神を殺すなんてとんでもない事をしてしまったと後悔した。
最初のコメントを投稿しよう!