いざ、魔法学校へ

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「注文は?」 「紅茶でも頼む。主は?」 「そしたら…………レモンティーで」 「了解。ちょいとお待ちを。店長の私が腕によりをかけて作るからね!!」 先程声を掛けてくれた身体がふくよかな40代の女性はやはり店長だったようだ。 「彼女の淹れる紅茶は美味しいからの。レモンティーを頼んだのは良いチョイスじゃ」 「それは楽しみです」 ヴァイツから褒められるも、実を言うとこの店の事は知っていた。 『魔法少女☆ミラクル』本編にて沙姫達が華林と花怜に連れられてここへ来ていたからだ。 つまり、これは本編にあった出来事。 確かに初っ端のヴァイツの登場、本来は華林と花怜との再会はこのタイミングだ。 今後の展開も後々に登場するキャラクターとの邂逅、学内における大会で沙姫、アリア、円香、華林とチームを組んでライバルとなるチームと同時優勝という形で終わる。 大きな変革は起こらない筈だ。 だというのに、こんな周りと断絶するような場所を用意してきた。 何かあると考えるのが必然だと言えよう。
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