いざ、魔法学校へ

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「さて、単刀直入にいこうかの」 「その方が良いですね」 光太郎としても遠回しな言い方で頭が混乱するのは避けたい。 ヴァイツが簡単に言ってくれるならそれに越したことは無い。 「何、儂の運営する『魔法学校』にスパイが居るんじゃ」 「………………いきなり原爆を投下してきましたね」 光太郎の方から頼んでおいてなんだが、とんでもない発言からスタートしてきた。 とは言え、これ以上に分かりやすい依頼内容もない。 「スパイを見付けるのが依頼か?」 「そうじゃ」 「でもスパイって言っても、何をしようとしてるんだ?」 「儂の『魔法学校』からノウハウを得て、自分で『魔法学校』を建てようとしている者が居るんじゃよ」 「平たく言えば経済力と世間の注目を得ようとしてるってところか」 学校の運営で資金を得て、『魔法学校』をきちんと経営出来れば可能となる。 更にはそこで結果を出せば世間にも注目され、もしかすると権力を持つ存在に近付ける可能性も高くなる。 そんなところだろう。
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