お母さんに感謝

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お母さんに感謝

「姿を見られたなら、仕方ない……ここで黙ってもらおうか」 「ひ、ひえ」  イケメンのキレ顔怖い!  私は後ずさりするも、フェンスが立ちはだかり、万事休すとなってしまった。私は両手を前に突き出し、必死に彼と距離を取ろうとした。  もうだめだ。お母さん、今までありがとう――  私は目を瞑った。 「……」 「……」 「ん?」  何も起きない。  私はそっと目をあけた。  そこには、頭を抱えてしゃがみこんでいる天使先輩がいた。 「だ、大豆……怖い」 「ええ……?」  
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