記憶を、なぞる。01

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そもそも今日は、お仕事がおやすみで予定も入れてなかったので家でごろごろしていた。 暇だな〜、サブスクでなにか映画でも見ようかな。 と思っていたところに、ちょうどまや子から電話がかかってきて、 「もしもし?」 『あ、もしもし麻綺?ねえ、今日のよる暇してない?』 電話に出て早々、暇してない?と単刀直入に聞かれるものだから思わず苦笑してしまった。 だけど、彼女のこういうあっさりしている部分がわたしは結構好きだったりする。わたしには、ない部分だから。 「暇だけど…どうしたの?」 何があるんだろう。と首を傾げていれば、電話越しからはまや子の喜んでいる声が聞こえてきた。なになに?なんなの? 『よかった〜!あのね?純が今日会社の同期メンバーと飲み会するらしくて〜誘われたから一緒に行こうよ!』 「へっ?純くんの会社?の同期…?」 『そう!』 聞こえてきた内容に、きょとんとなって聞き返すけれど、返ってくるのはまや子の元気のいい返事だけだ。 純くんの同期メンバーの飲みにわたしとまや子…? こちらの頭のなかは、はてなマークしか浮かんでないのですが…それは、どういうこと?
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