恋は天使、愛は悪魔

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恋は天使、愛は悪魔

「知ってる?あの、ヒ・ミ・ツ♪」 時は、高校に入学して、 わずか数日経ったある日の昼休み。 私、四ノ宮なくる(しのみやなくる)に尋ねてきたのは。 親友の、花澤夕菜(はなざわゆうな)。 小学生の頃から仲が良くて、 この春から高校生になった私たち。 その関係性は今も変わらないまま。 「え、なに、急に?」 「うへへへぇ!だって気になるじゃん!」 「いや、なにが?」 「.........なにがってこっちが何がだよ!」 夕菜は小学生の頃から何も変わってなくて。 物事を唐突に話しては、 内容の読めない話をする。 だから、少しずつ掘り下げるのが私の役目。 だから........................ 「はぁーー、だから、ヒミツってなに?」 ため息混じりに夕菜にそう問いかけた。
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