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「えっ?
プリプリの小指?
小エビに小指はないですよ。
……ないですよね?
大きいエビならあるんですかね?」
綺麗に盛られたサラダには、ふんだんにプリプリの小エビが入っている。
望都子が活きのいい小エビをお裾分けしてくれたのだと言う。
「あるわけないだろう……」
何故、あると思った、と充悟が言うと、晴乃は照れながら、
「だって、充悟さんはいつも私の知らない世界を見せてくれるから」
と言う。
ちょっと嬉しくもあったが、
「いや……、俺も小指の生えた小エビは知らないから」
と答える。
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