おとなのジョーク(その2)

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みなさんは「俄然」という言葉をお使いになりますか? あまり使わないとは思いますが、「俄然(がぜん)」とは、ある状況が急に変わるさまを言うようですね。 これを、「ドジャースとヤンキースどちらが好き」と聞かれて、もちろん「俄然、ドジャースさ」なんて使いませんかね。 ある調査では、本来の意味である「急に、突然」として使う人が23%で、「とても、断然」という意味で使う人がなんと67%と逆転してるといいます。こうなると、本来の意味というのは文字通り意味なくなりますかね。 では「破天荒」はどうですか。 そんなこと誰でも知っている。「破天荒だろ。そりゃ弁慶みたいなやつのことをいうんだよな」と答えることでしょう。 そうですね、破天荒とは「豪快で、大胆な様子」を言いますね。 ほんとにそれでいいですか、「ラストアンサー」ですよ。 破天荒とは、本来「誰もなし得なかったことをすること」で、中国は唐の時代、王朝成立から100年経っても荊州から科挙に合格する者が出なかったという。初めてある人物が科挙に合格する。それを人々は「天荒」を破ったとして言い伝えたとか。 これも、前者で使う人は65%にも上り、本来の意味で使う人は23%程度だったとか。 こうなると、「お前、それ間違っているよ」と言うと、反対に笑われてしまうことにもなりかねませんね。 「確信犯」など、本体の意味で使う人などほとんどいないですね。テレビで立派なアナウンサーとして通っている人でも、間違った使い方を堂々としてますからね。
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