制圧③

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制圧③

そう。相手は隙を見せたと思ってる。 だがそれは、本当は違う。 組織内で一番実力がある暗殺者の俺をそう簡単には殺せない。 だからこそできる動きだ。 まぁ....多少撃たれても大丈夫。 「.....終わらせる。」周りの音が聞こえないほど集中力を高める。 バシュッ!バシュッ! 「!!」......その瞬間....銃弾が俺を貫いた....。 俺の体が宙に舞う....。 .「...っち」 スナイパーかよ。2発はやばいな....。 そう思いながら、地面に叩きつけられる。 「やったな!」「ああ!」 勝った気になってるんじゃない。誰だと思ってる? そう簡単に....死なないぜ? だから反撃といこうか。この場では生きて返そうと思ったが、気が変わった。容赦なく殺すことにしよう。 だがどうする?周囲には沢山の人がいる。 だったら「スモークグレネード」を活用しようか....。 悪いけど、仲間だとしても遠慮なく殺す。 暗殺者には感情なんていらない。 だいぶ前に遡る。 5歳の頃にこの組織に拾われた。そこからは暗殺に必要なことを時間をかけて取り入れて、留学し、何十人も殺した。 16歳の頃に戻ってきた。あれから1年が経った...今また、人を殺めてしまうことになってしまった。 これは命令されてない。あくまで自分の意思だってわかってる。 だからこそ、この場では生きて返そうと思っていた。 だが、実際は「命の危険が迫った」ならいっそ殺してしまおう。 望んでなんかいない。そして、こいつらはおそらく....俺を生かそうとしない。 理由は、組織の情報を知ってるからだろう。 抜けるなら殺す。それだけ。 普通の日常に憧れている俺にとってはクソ邪魔で脅威の存在。 まぁいい....本気で殺す。
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