天使!そして猫

1/6
前へ
/6ページ
次へ
リサは勉強机に向かい、ノートを広げていた。 獣医師になるため、必死に勉強する日々。 でも、そんな彼女の集中をいつも邪魔する存在が一人…いや、天使がいた。 「リサ、おでこに『チュッ』てしてあげるね。そしたらもっと集中できるよ~」 背後からガンバリエルが忍び寄り、無邪気にキスをしようと顔を近づける。 「やめろって言ってんのに!」 リサは勢いよく振り返り、ガンバリエルの顔をぴしゃりと手で押し戻す。 彼女の顔には、本気の怒りがにじんでいた。 「えぇ?だって、おでこにキスすると、君の願いを叶えるためのエネルギーが溜まるんだよ?」 「エネルギーだろうがなんだろうが、キモいんだって!」 リサは本気で怒るが、ガンバリエルはいつもニコニコしている。 それが余計に腹立たしい。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加