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「悩んでる場合じゃないでしょ!イモリは水がないと生きられないんだから、早く川に戻してあげてよ!」
「イモリよ、川へ戻れ!」
ガンバリエルが指を振ると、イモリたちは一瞬で消え去った。
リサはため息をつき、額に手を当てた。
「ほんっと、何やってんのよ…奇跡をお願いしたのに、イモリ大量発生って、どういうこと?」
リナが気分転換で公園に行った時の事だった。
ガンバリエルは懲りずにまたおでこに「チュッ」としようと近づいてきたが、リナはそれを避けて、話題を変えた。
「ねぇ、さっき天使のコスプレして飛んでたけど、何かのトリック?それともファッション趣味?」
ガンバリエルは真剣な顔で「僕は本物の天使だよ。これが証拠!」と言って、翼から羽を抜いて見せつけた。
「いや、羽根見せられても…。で、その奇跡はどうなったの?」
「これが本物の天使の羽根だって、分かってくれるよね?」
ガンバリエルはリサに羽根を手渡し、ちょっとしょんぼりとした表情を見せた。
リサはため息をつきながら羽根を受け取った。
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