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「ありがとう。でもさ、もうちょっとまともな奇跡を見せてほしいな」
「任せて!今度こそ、僕の本気を見せるよ!」ガンバリエルは拳を握りしめて宣言した。
次の瞬間、地面が盛り上がり、派手な音とともにアスファルトが爆発した。
リナは砂まみれになりながら呆然と立ち尽くす。
「…え?何これ、マジで?」
「ゲホゲホ…あれ?何か出てきた!」
ガンバリエルが穴の中から紙を拾い上げ、リナに差し出した。
それは、全学年の単位取得を知らせる通知書だった。
「これで卒論だけで卒業だよ!」
ガンバリエルは満面の笑みだ。
「えっ、すごい!…って、喜ぶ前に、この穴どうするの!?」
リサはアスファルトの破壊された跡を見て叫んだ。
「まぁまぁ、それは後で考えようよ!」とガンバリエルはリナに近づき、再びおでこにキスをしようとした。
「だから、やめろって言ってんでしょ!」
リナは身をひるがえして避けたが、その瞬間 、ガンバリエルの唇が偶然、リサの唇に触れてしまった。
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