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私には関係ないしナギサさんは話しているけど
行っていいよね
「ねえ、聞いてる?柊臥はどこにいるの?」
「知りません、それじゃ」
「そんなはずないよね?じゃあ響軌くんは?」
「知らないです、離して下さい」
掴まれている手を払おうとしたけどグイッと
強く握られてしまって、痛いっ
「つきっちー・・・と、夏凪さん?」
背後から呼ばれたけど何で響軌くんが
来ちゃうかな
「な〜んだ、やっぱり一緒にいたんじゃない」
「違いますっ」
「もうアンタに用はないわ、
ねえ響軌くんは柊臥といるのよね?」
「え、いや、」
「教えてよ〜柊臥に会いたいのよね〜」
「でも、」
「教えてくれたって良いでしょ〜」
「響軌は戻れ」
「え、でも、つきっちが、」
「俺に任せろ」
「分かったっす、絶対つきっちと来て下さい」
響軌くんは戻って行ったけど李虎くんもいたんだ
「その手離せよ」
「もしかして彼氏?」
「違うな、でもその子傷つけたら春輝の家が
どうなっても知らねぇよ?」
「何で春輝の事知ってるのよっ」
「さあ、何でだろうな?そうだ1つだけ良い事
教えよーか?」
「なによっ」
「アンタがこの辺うろついてんのはバレてんだよ
踏み込んじゃ行けねぇトコに来たからさ
アンタの家もそうだけど春輝の家もどうなるか
知らねぇぞ」
「何言ってるのっ、私を誰だと思ってるのよ」
「まあ、せいぜい春輝に捨てられねぇ様に
するんだな、あーそれと柊臥には会えねぇよ」
「はあ?何様のつもりよっ」
「コンビニに戻った方が良いぞ?
それでもうろつきてぇならどうなっても
知らねぇけどな、月ちゃん行くぞ」
ナギサさんは「ふざけんなっ」て叫んでるけど
李虎くんは鼻で笑うと腕を掴まれて歩き出して
「ちゃんと話せよ」
「え?」
「柊臥の話し、聞いてやれ」
「聞いたよ」
「夏凪の事だけだろ」
「そうだけど、2人の邪魔はしたくないから」
「そうじゃねぇよ、最後まで聞け」
「最後?」
「月ちゃんが聞いたのは最初だけだろ」
最初だけ?
でも柊臥くんが好きなのはナギサさんだし
私はもう何も聞きたくないんだよね
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