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私も柊臥くんも黙ったままだけど・・・
「月結が俺に言った事は本気か?」
「うん」
「聞かなかった事にしなくて良いんだな?」
「本当だし本心だよ」
「そうか」
「だから言い直したい」
「ん?」
「私は柊臥くんがす、好き、大好きです」
「うん」
さっきもそうだったけど『好き』て言うだけで
手が震えるんだよね、でも
「ふぅ〜言えて良かった」
「月結はそれで満足か」
「うん、聞いてもらえたから」
「俺の気持ちは聞かねぇの?」
「柊臥くんには本気の人がいるって聞いたし、
また一方的に言っちゃってごめっ、」
柊臥くんに言われてるのに謝るとこだった
気持ちを伝えるってすごく疲れるんだね
今まで相手の事を考えないで一方的に話して
いたから相手はもっと疲れていたのかも
知れないな
ただ今感じる疲れは不快になる疲れじゃなくて
心地いい疲れって言うのかな
自己満なんだけどね
「月結———」
えっ・・・柊臥くんは好きな人がいるのに何で?
何で抱きしめられてるの?
「勘違いし過ぎ」
「勘違い?」
「俺は好きでもねぇ女にこんな事しねーよ」
「え、えっ?」
「本気で惚れてる」
「ほほっ惚れて、る?えっ」
「月結の事が好きなんだ」
「すすっ好きって、なな何?」
「俺が本気で惚れてるのは月結」
一気に鼓動が速まって苦しい
それだって柊臥くんにバレてるよね
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