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縋りついていた時間なんて測っていないけど
乱れた呼吸も心臓が口から飛び出しそうな位に
バクンバクンしていた音も落ちついてきたから
「柊臥くん」
「どうした?」
「んーん、呼びたくなっただけ」
「月結」
「うん?」
「呼びたくなった」
「ふふっ何だかくすぐったいね」
柊臥くんと目が合って、笑い合っていると
コンコンと音がしてドアが開いた
「柊臥いいか?って、あーそー言う事か」
「李虎のエッチー」
「響軌も花ちゃんも気にしてるぞ」
「じゃあここに呼んで良いよ」
「その前に離れておけよ」
「ああ」
パタンとドアの閉まる音がしたけど
「え、えっ、また李虎くんに見られた」
「また見られたな、あははー」
「あ、花ちゃんて?」
「花市だよ」
「李虎くんて見た目とは違う呼び方するね」
「あーそうかもな」
「離れておけって言ってたけど何の事だろう」
「今から響軌と花市がここに来るから」
「えーっそれじゃ隣に座るよ」
「俺はこのままで良いんだけど」
「はずっ恥ずかしいよ」
「キスしたのに?」
「そ、それとは違くてっ」
「あーそろそろ来るかな」
「柊臥くんっ」
「あははー隣に座れよ」
立ち上がってから座り直すと
ほぼ同時にドアが開いて李虎くんと響軌くん、
妃香ちゃんと楓和くんが入って来た
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