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都内某所、いつも通りの朝 今日も俺はいつもの様にペンを握る…のだが… 『…たまには出かけるか』 月に1度、俺は何も考えずに外へふらりと出かけることがある どうしてかって?それは… 『インスピレーションでも探すとするかなぁ…』 イラストを描くに至る為にも…外へ出て景色や人、街並みを見て歩くことをして頭の中を整理したりする 『今日はどうすっかな……おっ』 (公園…か、久々にあそこで何か描き起こしてみるか) ふと立ち止まり、訪れた公園 公園内にあるベンチに腰かけ、スケッチブックを取り出す 『そいや…海未(うみ)は今頃何してっかな…』 神崎(かんざき) 海未(うみ)、俺が愛してやまない大切な想い人 ふとした時に海未のことを考えたりするのだが、彼女もクリエイターというのもあってお互いの進行状況とか話し合ったりしている 俺はイラストレーターだが、海未は"作家" 小説や(うた)など、なにかと文才がめちゃくちゃある方だ そして、海未の作家のネームは俺しか知らないが…名前と中の人が一致しないようなネームの為、読者が気付かないらしい 『海未もいつものように…インスピ探ししてんのかなぁ…』 そう呟きながら、俺は筆を進める 今回のはなかなかにいい構図が描けそうだ 『うん、このくらいでいいか…今度、海未に見せるか』 (そいや今何時だ…?うわやっべ、そろそろメインの作業やらねぇと…戻ろう) そしてこの時…まさかこんなことになるとは…俺は予想もしていなかった
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