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#2 海未side
場面は同じく都内某所、時刻は10時半くらいを差す頃
『んーっ…起きるかぁ…』
皆さん初めまして、神崎 海未と申します
昨日は筆がノリに乗ったので、ある意味徹夜をしたので遅くともこの時間に起きることを予定してました
『えっと…今日のスケジュール…』
私の職業は"作家"、世に出回ってる小説や詩などを書いている
えっ?ペンネームは何かって?
ふふっ、それは教えられないなぁ
『あ…お昼頃に原稿取りに来るのか…それまで時間あるし…』
(んー…ひとまずルーティンやって目を覚ますかぁ)
ールーティン後ー
『よしっ!目が覚めた!やっぱこれやらないとスッキリしないよねー!』
さてさて!出版社の人が来るまでまだまだ時間あるし…外に出てインスピレーション探ししてこよっかなー
『ネタ帳…とは言い難いけどノートとペンを持ってっと…』
月に1度、外に出て次の物語に繋がるインスピレーションを探しに行くのもお決まりのこと
クリエイターだからってずっとお家に引き籠もってるわけじゃないんだよ!?
『今日もいい天気!何かいいの見つかりそう!』
…春斗も今は絵の為にやってるのかな?
どこか予定合わせて…会いたいなぁ…
一乃瀬 春斗
ちょっと照れくさいんだけど…私が1番大好きな想い人
お互いがクリエイティブ系の趣味というか、ジャンルをやっていた事もあって気が合って…今の関係が出来て…
『春斗の描く絵…いつ見ても好きなんだよなぁ…』
スマホを開いて見るフォルダはいつも春斗の絵でいっぱい
私が純粋に春斗の絵に惚れ込んでいるからだ
『でも…1番は春斗本人だもんねっ♪』
惚気かって?
ふふっ、そう思ってもらっていいよ♪
『あっ!こういう展開いいかも!』
私はこうやって突然思い付くことが多いから、ノートは手放せない
でもその刹那、私の体がふわりと浮いた感覚があった
目の前に見えるは…何やら不思議なゲートのようなもの
次の瞬間…どこかに吸い込まれるような…落ちていくような…そんな状況になっていた
『えっ…きゃぁっ!』
それは本当に突然で、抵抗もままならないまま…飲まれて行ってしまった
(春…斗…たす…け…)
声も出ないまま…私はゆっくりと…意識を手放した…
これが…ある世界へと誘われると思いもせずに…
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