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ハニーの夜は大奮闘?!
「うっ……だ、め……はいら、ないよ……あ……」
真夏の夜、ぼくは自分の部屋で思わず声をあげてしまう。
部屋と言ってもぼくの部屋は六畳一間とかではないよ。
小さめのファミリータイプのマンションがすっぽり入ってしまうくらいの広さ。もちろん、キッチンもバスルームも付いている。
ご主人様のキッチンはフロストタイプのステンレス・シルバーで、めっちゃシャープな感じのイタリアンテイストだけど、ぼくの部屋のキッチンはご主人様に頼んでスペインの降り注ぐ太陽をイメージした暖かなものに作り替えてもらったんだ。
ぼくは暖かみのある雰囲気が好きなんだ。だから黄色をアクセントにした結構メルヘンチックなキッチンになってる。
たまにこのキッチンで作った朝ご飯をお揃いの色で揃えたダイニングでご主人様と一緒に食べる。
日差しがポカポカして、ものすごく幸せな気分になるんだ。
ま、今はかなり暑いけどね。
あれ? ぼくったら何でこんな時にキッチンの話なんかしてるんだ? そうじゃなくて、今ぼくがこの部屋でしていることは……。
どんなに頑張ってみても、ご主人様のそれは大きすぎてぼくのに入れるのはムリな話で。ぼくは上に乗っかって、さっきから声をあげちゃってる。
どうしよう……入らないなんて言ったらご主人様、困るかな? でもご主人様が悪いんだよ。だって、ご主人様のってスゴク大きいんだもん!
そうだ! いっそのことご主人様のほうに入れるっていうのはどうかな? いや、どう考えても却下だろうなぁ。第一これはご主人様には内緒だし――。
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