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インタビュアー「今日はよろしくお願いします」
冒険者A「よろしくな」
インタビュアー「あなたにとって冒険者になることを決めた運命の一冊があるというお話を聞きました。今日はそのお話を伺いたいのですが」
冒険者A「ああ」
インタビュアー「あなたのようなすごい冒険者になりたいという新人のみなさんがどんな本なのか気になっているようです。あなたは駆け出しの人たちにとっては神様みたいな存在ですからね。そんなすごい人が読んでいた本ですから参考にしたいという声が沢山届いているんです。よろしければ、タイトルを教えていただけますか?」
冒険者A「タイトル、か……」
インタビュアー「もしかして、タイトルを覚えていらっしゃらないんですか。もしかして、あまりに子どもの頃に読んだから、ですか?」
冒険者A「うーん」
インタビュアー「あ、もしかして、ど忘れですか? ゆっくり思い出していただいて構いませんよ。Aさんが冒険者になるきっかけになった本なんですから、時間が掛かっても聞かせていただけるとありがたいです。話していたら思い出すかもしれませんよね」
冒険者A「そうだなあ」
インタビュアー「もしかして、顔に似合わず絵本とかだったりします? でも、子どもの頃に読んだ冒険の絵本とかわくわくしますよね」
冒険者A「いや、そうじゃなくてだな」
インタビュアー「あ、難しい本でタイトルまで覚えていないとかですか?」
冒険者A「違う違う。そういうのじゃないんだ」
インタビュアー「え、じゃあ、どういうのですか?」
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