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「いらっしゃい。何を占いますか?」
「えっと、あのじゃあ、結婚運を…」
突然何を占うかと聞かれ、とっさに浮かんだのは健との結婚の事だった。
「結婚運ですね」
そう言って、占い師はくるくるとカードを混ぜ始める。何かを呟きながら占い師が引いたカードには、なんともおどろおどろしい絵が描かれていた。
「おや、悪魔のカードですね。もしかしたら、あなたには既に恋人がいて、その人との結婚を強く望まれているんじゃないですかね?でも、お相手からは、良い反応をもらっていない。」
「は、はい。そうです。えっ!なんで分かるの!!」
占い師は次々と、成実の状況を当てていく。そして、最後に「本当にその相手と結婚したいのか?」と聞かれた。
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