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どうやら、その種を育てる事で、昨夜の女性は幸運を手にしたらしい。
「あ、あの、私にもその種分けてもらえませんか?もちろん、お代はお支払いします。」
「いえいえ。この種は、必要な人に無料でお分けしているものなので、お代は頂いていないんですよ。ただ、あなたには必要ないかと思うのですが。」
「そんな事ないです。私、どうしても結婚したいんです。だから是非!!!」
占い師は、少し困った仕草をしたが、成実の熱意に押され種を分けてくれた。
「育て方は、それほど難しくはありません。鉢植えに種をまき、土の表面が乾いてきたら、たっぷり水を上げてください。ただ、どんな事があっても最後まで必ず育てきってくださいね。良いですか。これだけはこれだけは必ず守ってくださいね。」
占い師はそう言って、小袋に入れた種を渡してくれた。
成実は、次の休みの日に早速植木鉢と土を買い、種を植えた。
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